FX為替ブログ豪の部屋

海外を一人歩き数年・・・海外では元社長。日本ではただのニートのFXブログ。

10月31日の日銀介入は違う??

 今日は、本当に久しぶりの記事の更新となります。

 久しぶりの更新で何について書いてみようかと考えていました。
すると、ふと考えただけでも沢山ありすぎて、最近の相場が如何に神経質な状態だったかを再度考えさせられました。

 金・原油・G20・欧州/豪州の利下げ・各国のCPI動向・米QE3観測・・・などなど、多すぎます・・・。

 そこで、いろいろと悩んだのですが、折角先週に久しぶりに日銀の介入が行われたので、日銀さんの介入について書いてみる事にしました。

 もちろん、僕の個人的な相場の見方なので、お茶でも飲みながら流し読み程度でお願いしたいと思います。

 真剣にFXをされる方のために記事を書いてみました。良かったらこちらを参考にしてみてください。
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今回の介入と前回の介入


 まず始めに、簡単に今回、10月31日に行われた介入と、前回大失敗だと市場関係者から思われた8月4日の介入のチャートを見てみたいと思います。

<ドル円10月31日1時間足>
ドル円1時間足10-5-2



 まず、上のチャートは先週の介入のチャートです。
下に8月4日のチャートを用意してみたので、見比べてみてください。

 
<ドル円8月4日1時間足>
ドル円1時間足10-5



 どうですか?何か感じる事はありませんか?

 人によって、チャートの見方は様々ですが、僕はこのチャートから根本的メッセージの違いを感じています。

 8月4日に、日銀は4.5兆円と言う大規模な介入をしました。
その時の日銀からのメッセージは何だったのか?

 僕は「日銀が本気で為替を上げようとして失敗した」と解釈しています。「4.5兆円も突っ込んだら上がるだろ?」と言う何の考えもない介入だったと思っています。

 言うなれば、「投機筋を力技でねじ伏せようとした」ように思っています。

 残念ながらトリシェさんの発言を受け、あっさりと引き下がってしまうような、日銀の腰の弱さをアピールする最悪の展開になってしまいましたが・・・。


 要するに市場に対して「何もメッセージが届かなかった」と言えるのではないでしょうか?


 では、10月31日の介入はどうでしょうか?

 8月4日も10月31日においても、Aで高値を付けた後、下がってしまっています。そういう意味では、二つのチャートの違いは全く無いように思われます。

 しかし、根本的な違いがあります。10月31日の高値Aを付けた後を見てください。Aで高値を付けた後に2つ小さいロウソクが並んでいるのが分かると思います。

 79.20辺りを挟んで非常に小さいロウソクになっています。

 「投機筋が日銀の介入が怖くて円買いができずに様子見をしていた?」

 それも有ると思います。


 そこで、その時にどういったニュースが流れていたか思い出してみたいと思います。


 「日銀が79.20にドル買い円売り指値を大量に入れている模様・・」



 そして、市場参加者は考えました。

 「日銀はスイス中央銀行を真似て、79.20ラインを死守しようとしている?」

 しかし、日銀介入にて一気に火がついたマーケットは、その後、79.20ラインを死守する事ができずに、残念ながら下に割り込まれる事になり、78.90、そしてその下にも幾つかの指値注文が有りましたが、全て突破されて下落する形となりました。



 「完全なる日銀の敗北・・・。」



 こう見ている人が先週末の動きを見ていると、とても多いように感じていました。



 では僕はどのように感じているのか、次に書いて行きたいと思います。 




10月31日の日銀介入のメッセージ


 8月4日の介入のメッセージは上で書いたように、「投機筋を力技でねじ伏せようとした」です。

 では、10月31日、先週の介入のメッセージはどう考えましょうか?



 僕は、「輸出企業のドル売りポジションの解消」と考えています。


 上で書いたように、相場は79.20で2時間以上膠着しました。もちろん日銀が指値注文を入れている事は、直にマーケットに流れる事も計算に入っていたと僕は考えます。そして、日銀はそれより上に上げる事は前回の介入で他国からの冷たい目線をもらった経験から、なかなかできない・・。


 とすると、79.20でドル買いを続けた目的はただ一つ、輸出筋のドル売りの解消と言うことになります。


 79.20での指値の種が尽きるまで買い続けて、78.80付近でも買いが入りました。それは、突破される事は考慮済みで「一気に売り込まれないように、輸出企業の売りを誘いながら、ゆっくりと相場を落とさせた」のでは無いでしょうか?

 それを証拠に、介入後、日本の大手輸出企業の責任者達は口を揃えて「今回の日銀の介入は非常にありがたかった」と述べています。


 そう考えると、今回の介入後、また相場が下がりだす動きになったとしても、今回の介入は成功だったように僕は考えています。




今考えている事


 上の10月31日の介入チャートでBの高値を付けていますが、大きな上髭になって、「どうやら輸出系企業の売りが入った」との話を聞いています。

 まだ、ドルを売りそびれている輸出系企業が残って居る事がこの事から確認されました。

 そこで、個人的には、まだ上値が重い展開を想定しています。


 しかし、今回の介入が市場へ与えたメッセージは非常に大きかったとも同時に考えています。


 時期的に考えても、投機筋が新たに売り込みに入りにくい時期に突入しようとしています。

 そこで、再度売込みが見られたとしても、一時的な落とし込みのみで、年末に向けては買い戻される動きを僕は想定しています。

 現在はQE3観測が飛び交っており、市場はQE3を織り込もうとする動きや、欧州懸念でリスク回避の動きが出ていたにも関わらず、ドル円の下値がサポートされた事は、今後ドル円が上昇する形をとってくる可能性が高いように考えています。

 上げ出した時に、本邦輸出系からの売りを無難にこなす動きがきたならば、今年の下攻めは無いと考えて、年明けごろまでのドル買いポジションを更に積みましてみようと思っています。


 僕が使っている業者さんです本家さんで詳しくはどうぞ。
DMMさんのサイトへ
FX


ZATSU話


 最後に、書いても書かなくてもどっちでも良い事なんですが、現在のドル円のポジションを書いておこうと思います。

10月31日75.614L
10月 5日78.057L

となっています。


 米雇用統計を見てから買い注文を入れてみたんですが、余りの眠さに寝てしまうと言う失態を犯してしまい、持ち越しになってしまいました。

 同値撤退は入れているものの、本当にこういうツメの甘さを感じて情けないと思ってしまいます。

 HFのアルゴリズム変更が行われたと考えられる先月も生き残れたので、今週はほっと一息付きながらの週末を送りたいと思います。

 実は、他にもニュースを見ているとデータ的な事もいろいろとあるのですが、GSのドル円見通しを鼻で笑いながら、ここまでにしておきたいと思います。

 それでは、星に帰りまするるる。シュワッチ!!




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